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カーペットのメンテナンスとお掃除方法2:液体汚れ凹み
「カーペットのメンテナンスとお掃除方法1:掃除機」でご紹介した「ウールの織物カーペット」についたホコリのメンテナンスに引き続き、今度は食べこぼしをしてしまったり、カーペットがへたってしまったりした場合のお掃除、メンテナンス方法をご紹介します。
ウールは撥水効果がある
「ウール」は羊の毛です。あたり前ですが、羊は雨の日も風の日も屋外で過ごしています。
もし羊の毛に吸水効果があったとしたら…。
きっと雨の日は体が重たくて動けないことでしょう。
ウールカーペットは、薬剤で特別な処理をしなくても、撥水効果を兼ね備えています。
たとえば冷たい飲み物や、お醤油などをこぼしてしまっても、こんな風にしばらくの間は、しみ込むことなく表面に浮いています。
この状態のときに、できるだけすばやくキッチンペーパーや乾いたタオルなどで吸い取ると、ほとんどシミは残りません。
もし温かい飲み物をこぼしてしばらく放置してしまった場合の対処法をご紹介します。
中性洗剤、ペットシーツやキッチンペーパー(水を吸い取りやすいものであればなんでも大丈夫です)、80度くらいのお湯、歯ブラシを準備してください。
まず、まだ水分がある状態でしたら、キッチンペーパーでできるだけ水分を取りのぞきます。
そのときに、ゴシゴシこすらないように気をつけましょう。カーペットをいためてしまいます。
次に80度程度のお湯をコップに注ぎ、中性洗剤を5滴程たらします。
布や歯ブラシに中性洗剤液をつけて、シミをたたきます。またキッチンペーパーで水分をとりのぞきましょう。
一度に全部の汚れをとりのぞこうとせず、何度か上記の作業を繰り返してください。ほとんどの食べこぼしは、この方法で取り除くことができます。
汚れをとりのぞくとき、そもそも汚れを100%とりのぞこうとしないようにしましょう。60%程度取り除けたら、あとは、前回の「カーペットのお掃除方法1」でご紹介したように、日常の掃除機でのお掃除で遊び毛とともに、汚れを少しずつとりのぞいていきます。
この方法をマスターできれば、ウールの織物のカーペットは長く快適に使うことができます。
ソファーの足跡(凹み)も簡単に復元!
部屋の模様替えでベッドやソファーを動かすと、足跡がついてカーペットが凹んでしまうことがあります。
ウールの織物のカーペットであれば、簡単にほぼ100%復元することが可能です。
ご準備いただくものは、スチームが出るアイロンだけ!
ウールは、人間の髪の毛と同じ成分でできています。皆さんがお風呂に入った後、ドライヤーをすると髪の毛がフワッとしませんか?ウールもスチームをあてるとフワッとします。
このときに注意するのは、アイロンをべったりつけないようにすることです。アイロンをそのままつけるとカーペットが変色してしまう可能性があります。少し離してスチームをあてるようにしましょう。
もし、カーペットが全体にへたってきた場合は、スチームクリーナー(例えばH2Oなど)がおすすめです。カーペット全体をスチームクリーナーで一年に一回程度お掃除すると、カーペットのへたりも復元できます。ぜひ試してみてください。
ウールの織物のカーペットは、丁寧なメンテナンスをすることでより長く、愛着をもって、快適にお過ごしいただける床材です。そんなに難しいことはありませんので、ぜひお試しいただければと思います。
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※この記事は弊社代表堀田がAll Aboutに寄稿した記事を再編集して掲載しています