DICTIONARY
猫や犬がいてもカーペットは大丈夫?
よくいただく質問の1つが、ペットを飼っておられる方からのご質問です。今回はペットがいる家庭での、商品の選び方についてご紹介いたします。
ウールは消臭性能に優れている
ペットを飼っている場合、気になるのはカーペットのメンテナンスと、ニオイの話です。実は、ウールは大変消臭効果に優れた繊維です。
以下のグラフは、アンモニアの残存率を示したものです。ウール素材は他の繊維に比べ圧倒的に優れています。実際に、私自身も犬と生活をしていたことがありますが、お客様がこられても、びっくりするほどペット臭がしないと言っていただけていました。
ウール素材は、こういった消臭性能や、以前にご紹介した調湿性能により、現在アウトドア用のインナーとしても大変注目されています。
ペットショップや、獣医の方のお話でも、滑りやすい床材の場合、ヘルニアを発症する危険があり、安全のためにもカーペットなどの柔らかい床材を推奨されているところもたくさんあるようです。
カーペットは、ペットにとってもとても快適な床材です。
粗相をした場合どうすればいい?
カーペットがペットにとって快適で、消臭効果があるといっても、やはり心配なのが粗相や嘔吐なのではないかと思います。
これまでにも様々な汚れを取り除く実験をたくさんご紹介してきましたが、基本的には同じメンテナンス方法をとります。
粗相した場合、まずは乾いた雑巾で、できるだけ吸い取ってください。その後は、お湯をかけ、乾いた雑巾で吸い取る、ということを僕の経験上は5回くらい繰り返していただくと、アンモニアの成分は大分薄まります。
上述しているとおり、ウール素材は消臭性に優れているので、このメンテナンスをしていただくと、生活をしている中で臭ってくる、ということはないかと思いますが、お湯をかけてメンテナンスをしているので、カーペットの下地部分には、アンモニアの成分がおりてしまいます。ですので、敷き変えの際にカーペットを剥がすと、ニオイが残ってしまいます。
どんな商品を選べばいい?
では、実際にどんな商品を選べばよいのか?ということですが、表面の毛系が切れているカット商品をおすすめいたします。
ループ商品の場合、特に猫は、爪とぎにちょうど快適なようで、ほぼ必ずと言ってよいほど毛が飛び出てきてしまいます。
メンテナンスについても、ループ商品にくらべカット商品のほうが、汚れが落ちやすい(遊び毛が出やすい)ので、メンテナンスの観点からもカット商品をおすすめいたします。
仮にループ商品をお選びの際に糸が飛び出てきたら、その部分をはさみで切るようにしてください。あまりにも多いとなかなかできないかもしれませんが、切っていただいても問題ないくらい、糸の量をたくさん使っておりますので、ご心配なく切ってください。
切るときは引っ張らないように気をつけてください。
実際に、ループ商品、カット商品、両方ともペットを飼っているお客様の現場でお使いいただいた経験があります。
ペットにとっても天然繊維であるウール素材、柔らかい床、滑りにくい床、というのは快適で、いつもカーペットの上でペットが寝ている、というお話をよく伺います。
メンテナンスは、決して簡単ではありませんが、それ以上に人間にとっても、ペットにとっても快適な暮らしができるのではないかと思います。
最近では、丸洗いできるタイルカーペットも、様々なメーカーから販売されていると思います。ウール素材ではありませんが、やはりメンテナンスは簡単にできますので、こちらもご検討していただくと、良いかと思います。
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ペットとともに、快適に暮らす、参考にしていただけますと幸いです。