DICTIONARY
ウールのラグやカーペットは、はじめのころは表面に毛の塊が出現します。
この毛は「遊び毛」と呼ばれ、汚れをからめとってくれるという効果もあります。
遊び毛についてや、その効果については下記の記事をご覧ください。
ウールの遊び毛について
ウールをはじめ、紡績糸(短い繊維を紡いだ糸)を使用したラグ、カーペットのメンテナンス表示の多くには「遊び毛と呼ばれる細かな繊維が出ますが、こまめに掃除機をかけることで徐々に減少します」と記載されていると思います。
堀田カーペットでも、商品には同様の表示をしています。ただ実際に初めてカーペットを敷いた方は遊び毛の量に驚かれたり、いつ頃減ってくるのかと気になる方もいらっしゃると思います。
今回は、新品のカーペットに掃除機をかけていき、どのような段階で減少してゆくものか、実験してみました。
新品のWOOLTILEで検証
WOOLTILEを12枚(150×200cmサイズ)敷きます。
タテ・ヨコ万遍なく2往復掃除機をかけます。
この作業を行い、ダストボックスに溜まった遊び毛の画像です。1回目、2回目、3回目と順調に減少しています。
その後も、同様の作業を数日にわけて行いました。
ダイソンの掃除機を使用しましたが、バッテリーの問題でV6とV7を併用しました。V6のバッテリーが切れたタイミングで吸引力に勝るV7を使用すると遊び毛量が途中増えてしまったりしましたが、30回目の結果をみると明らかに遊び毛の量は減りました。
左上が1回目で右下が30回目になります。
多すぎてわかりにくいと思いますので、1回目、16回目、30回目の比較画像に要約してみます。
1回目から16回目は大きく減少していますが、16回目と30回目はあまり変わりがないように見えます。つまり掃除機をかけることで減少し、落ち着きますが、ある程度は出続けるということです。
ウールカーペットの特徴である「遊び毛とともに表面の汚れが落ち、美観が長続きする」ためには、遊び毛は出続けることも重要です。ご使用当初「遊び毛が気になる」という方には今回の実験結果からみても、やはりこまめに掃除機を掛けていただくことが有効かと思われます。
もし、あまりにも遊び毛が減らなかったり、根本から抜けている場合は、遊び毛ではなく、商品不良の可能性もございますので、販売店やメーカーにお問い合わせされることをおすすめ致します。