CARPETROOM PROJECT

MAINTENANCE

ダイソンのクリーナーヘッド比較。フラフィとダイレクトドライブの2種でカーペットを掃除しました

今回は、カーペット掃除に必要不可欠な「掃除機のヘッド」について検証したいと思います。これまでの記事でも、堀田カーペットでは、「カーペット用のクリーナーヘッド」のご使用を推奨してきました。

しかしながら、ダイソン社から販売されている最新の充電式掃除機では

  • フローリング専用の「フラフィクリーナーヘッド」が標準装備
  • カーペット向けの「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」「ミニモーターヘッド」は付属品として販売

というかたちになっています。「ダイレクトドライブ」と「ミニモーターヘッド」のヘッドが付属するセットはかなり高額になってしまいます。

店頭のお試しコーナーによくある、オフィス仕様のタイルカーペットの上であれば、「フラフィ」でもきれいに掃除できてしまうので、ついつい「フラフィ」でも大丈夫かなと思いがちです。また、実際に店員さんによっては「毛足の短いカーペットだったら、フラフィでも大丈夫ですよ。」などと言われたりします。

実際に吸引力はどう違うのか? ウールのカーペットで比較検証してみました。

ヘッドの比較

左はV7 SLIMで、ヘッドは「ダイレクトドライブ」。右がデジタルスリムで、ヘッドは「フラフィ」です。

左:ダイレクトドライブクリーナーヘッド 右:フラフィクリーナーヘッド

ヘッドは各々次のようになっています。

ダイレクトドライブクリーナーヘッド(カーペット向き)

ダイレクトドライブクリーナーヘッド(カーペット向き)

ダイレクトドライブクリーナーヘッドの裏側

ダイレクトドライブクリーナーヘッドの裏側

フラフィクリーナーヘッド

フラフィクリーナーヘッド

フラフィクリーナーヘッドの裏側

フラフィクリーナーヘッドの裏側

検証1:毛ぼこりの吸引力を比較

まずは毛ぼこりの掃除でためしてみます。

WOOLTILE(KHAKI/PLAIN)を4枚敷き、ウールの毛ぼこりを撒き、なじませます。

WOOLTILE4枚でちょうど1m×1mで1㎡です。

ウールのカーペットに埃をまいた写真

フラフィクリーナーヘッド

まずはデジタルスリムのフラフィで掃除してみます。

フラフィクリーナーヘッドで掃除機をかけていく様子

とても軽くて操作は楽なのですが、こびりついた毛ぼこりがなかなか吸い込めなかったり、毛ぼこりを飛ばしてしまったりと、きれいになるまで約50秒ほどかかりました。

50秒かけて綺麗になったカーペット

ダイレクトドライブクリーナーヘッド

次にV7ダイレクトドライブヘッドで試してみます。

ダイレクトドライブでほこりがよくとれている様子

1ストロークで気持ちよく毛ぼこりを吸い取ってくれます。10秒ほどできれいになりました。

検証2:粉末の吸引力を比較

次に、粉末を撒き散らしてためしてみました。

フラフィクリーナーヘッド

まずは「フラフィ」でためします。

きれいにはなりましたが、粉末が飛び散って広がったり、毛足の間に入り込んだりと、きれいになるまで40秒ほどかかりました。

ダイレクトドライブクリーナーヘッド

次に「ダイレクトドライブ」で試します。

気持ちよく吸ってくれます。約10秒ほどできれいになりました。

まとめ

今回の実験では、「フラフィ」でも掃除できなくはないですが、かなり時間とストレスがかかりました。1㎡で40〜50秒かかってしまうと、ラグやカーペットの面積によっては充電が切れてしまう可能性もあるかと思われます。

今回は吸引力を検証しただけなので、日々「フラフィ」で毛足をこすり続けると、毛玉ができたり、毛ぼこりが毛足に絡まってしまうことなども考えられます。

ダイソンの掃除機を選ばれるのであれば、デジタルスリムの掃除機は、軽く運転時間が長いことなど、魅力はありますが、カーペットやラグをご使用されている家庭では、旧型でも「ダイレクトドライブ」のヘッドを選んでいただくことを、あらためてお薦めします。

もちろん他社の製品であっても、ブラシが付いたモーターヘッドのタイプをお選びください。