お手入れ
ミーレのキャニスター掃除機でカーペットを掃除しました
日頃の掃除機がけは、ダイソンのコードレスV8を使用しています。吸引力が強いことはもちろん、コードレスで軽量のため、すぐに手が伸びて、掃除機がけのハードルが下がるのが最大の利点だと感じています。一方でストレスを感じていることもあります。
①サイクロン式のため、ゴミ捨て時に埃が舞うこと
②ダストケースが小さく、すぐいっぱいになること
③定期的に集塵フィルターの掃除が必要になること
掃除機がけは快適ですが、その都度ゴミを処理し、定期的にフィルターを分解して水洗いをしなければなりません。
コードレスのスティック型掃除機に慣れてしまったけれど、近頃のキャニスター式掃除機の性能はどうなんだろう、ということで【ミーレ サイクロン式キャニスター掃除機 Boost CX1 Cat&Dog ※以下CX1 】で検証してみることにしました。【CX1】は、キャニスター型、サイクロン式、電源コード有の掃除機です。ダイソンに慣れていたため、初見で感じたのは「大きい、重い」でした。
◯使用環境について
宿泊施設であるTACTILE HOUSE OSAKAで検証します。トイレと浴室を除く約80㎡の部屋すべてにカーペットを敷き込んでいます。カーペットはWFR14-107シリーズで、遊び毛がよく出るカットパイル商品です。敷き込んでからちょうど1年が経ちますが、まだまだ遊び毛がよく出る状況です。
◯走行性について
キャニスター型のストレスは、ついてきてほしい軌道で動いてくれず、壁や家具に追突したり、時には横転してしまうことではないでしょうか。【CX1】は、本体側面についた大きなホイールが、安定した走りと抜群の小回りを発揮してくれます。しかし、ダイソンの軽さに慣れているため、引っ張る動作をする際にやや重いと感じました。
◯ヘッドについて
付属のターボブラシは毛が固めで、回転するブラシがカーペットの中の遊び毛をしっかりキャッチできている印象です。ただし、ブラシに絡まった髪の毛や遊び毛は定期的に手動で取り除かなくてはなりません。また、造作家具の扉下にヘッドが入るため、扉を開けなくても隅まで掃除ができるのが有り難いです。一般的なH60mmの巾木でしたら問題なく入ります。
◯吸引力とダストケースについて
掃除する箇所に合わせて4段階、吸引力の使い分けができるようになっています。カットパイルとループパイルのカーペットの設定ができるのは珍しいのではないでしょうか。吸引力を弱めるとノズルがスムーズに動かせるようになるため、遊び毛を掻き出しやすいようです。強弱設定があると、強設定にしがちですが、強ければいいわけではないのですね。
パイプが床とフラットになっても、吸引力が落ちる様子はなく、ぐんぐんと吸い取っているのがわかります。ヘッドの回転がスムーズで、ベッド下での動作がとても快適でした。一般的には樹脂製が多いパイプですが、【CX1】はステンレス製のため、多少手荒に扱っても破損の心配が少なく、何よりも見た目が素敵です。
前日に掃除機をかけている状況、カットパイル設定で、実際どれくらいのゴミと遊び毛がとれたかというと、このような量でした。
カーペットの敷き込みから1年程度、ウール100%のカットパイル商品は遊び毛がまだまだ出ます。ダイソンのダストケース0.54リットルに対し、【CX1】は容量1リットルあるため、都度コンテナ内を空にしなくても問題ありません。また、開閉時にラッチで静かに開ける構造がダイソンとは異なり、ゴミの舞い上がりの量がだいぶ少ないです。
◯フィルターの掃除について
サイクロン式の宿命がフィルター掃除です。説明書にはフィルターのお手入れに関する内容が8ページもあり尻込みしてしまいましたが、いざ始めてみると、取り外しが簡単で、それぞれの部品が大きく洗いやすいことが想像以上に楽で、目に見えて綺麗になっていく過程が楽しかったです。フィルターマットから出る黒い水にはびっくりしました。面倒がらずに済むような簡単な構造且つ掃除のしやすさで、寿命と愛着が変わってくるのではないでしょうか。1ヶ月に1度、忘れないようにお手入れしながら、長く使っていきたいと思いました。
総括すると、しっかり掃除機がけをしたいときは【CX1】、サッとかけたいときや、部分がけをしたいときはダイソンが最適だと感じました。今後も併用して使っていきたいと思います。次回は紙パック式キャニスター掃除機【ミーレ Compact C2 SDBO 4 Cat & Dog】についてご紹介します。
ミーレ サイクロン式キャニスター掃除機 Boost CX1 Cat&Dog
https://store.miele.co.jp/vacuum-cleaner//boost-cx1-cat-dog-zid11737540/