DICTIONARY
ウールラグの素材と特性。ライフスタイルにあわせた選び方
インターネットの普及により、様々な情報がスマホで簡単に入手できる便利な世の中になりました。
しかしながら、世間の関心が低いことに関してはなかなかネット上でも情報がみつからなかったり、関心が高いことでも溢れ出る情報の中から正しい情報、自分にあった情報を見つけ出すことは困難かもしれません。
わたしたちはよくお客様やお店のスタッフさんから「ラグって何を基準に選んだらいいのですか?」と聞かれます。
確かにラグに関する情報、特に選び方の基準などの情報はなかなかみあたりません。
今回は前半でそれぞれの商品の特性を紹介し、後半でライフスタイルにあわせたラグの選び方をご案内いたします。
皆さまのラグ選びの参考になれば幸いです。
①Fisherman’s Court
とにかく薄くて軽いのにヨレにくいことが特徴です。
色柄により多少異なりますが、最も重いタイプでも㎡あたり約1.8kgです。一般的なラグサイズ(140×200cm)でも約5kgと比較的軽い商品です。
②Local Woolen Court
5カ国の羊毛それぞれの色の違いを染色せずに自然に表現したLocal Woolen Court。
厚みがあり、弾力性に優れていることが特徴です。
色によって産地や羊種が異なるため程度差はありますが、座ったり、寝転がったりしても床の硬さを感じさせない弾力感があります。
③College Court
プレッピースタイルをイメージしたパイピングがアクセントのCollege Court。
薄くて頑丈なつくりが特徴で、土足にも対応しています。
特殊な強撚糸を使用しているので、一般的なウールラグに比べ、遊び毛が出にくい特徴もあります。
④Colored Court
イギリスの風景やファッションをコンセプトにしたカラーを展開したColored Court 。
厚みがあり、弾力性に優れていることが特徴です。Local Woolen Court以上の密度と反発力のある商品なので、床の硬さを感じさせません。
⑤WOOLTILE
誰もが簡単に床をつくれるDIYカーペットのWOOLTILE。
厚手のクッション材がついたタイルカーペットです。クッション性がよく、収納性にも優れています。また、汚れた箇所のみ交換することができます。
上記の特徴を踏まえ、ライフスタイルやご家庭の状況にあわせたおすすめをまとめました。
ペットとの暮らしを楽しみたい方
Local Woolen Court(※) / College Court / Colored Court / WOOLTILE
毛足が輪になったループパイルの商品の場合、ペットが爪を引っ掛けてしまい、爪や足を痛めてしまうことがあります。ペットとの暮らしを楽しみたい方にはカットパイルの商品をおすすめします。
※Local Woolen CourtはGREY・BROWNを除く
ロボット型掃除機で掃除の手間を省きたい方
Fisherman’s Court / College Court
ロボット型掃除機の場合、一般的な掃除機に比べて、タンク容量が小さいという特徴があります。そのため、遊び毛が出やすいラグでは正常に機能しない可能性があります。ロボット型掃除機を使いたい方には薄く、遊び毛の出にくいラグがおすすめです。
衛生面が気になる方
Fisherman’s Court
ラグはご家庭での洗濯ができないものがほとんどで、衛生面が気になる方も多くいらっしゃると思います。Fisherman’s Courtであれば、軽くコンパクトにたためるため、持ち運びに便利で、ベランダで天日干しなども簡単です。持ち運びが難しい重たい商品では、スプレー式の除菌消臭剤や特にスチームクリーナーが効果的です。
季節ごとに模様替えを楽しみたい方
Fisherman’s Court / WOOLTILE
季節ごとにカーテンやクッションカバー、ラグなどファブリックの素材や色柄を変えて季節感を楽しみたい方には収納性にすぐれた商品がおすすめです。Fisherman’s Courtであれば、小さくたたむことができ、WOOLTILEであれば50cm角の商品を積み重ね、どちらもコンパクトに収納することができます。
床に座りたい・寝転がりたい方
Local Woolen Court / Colored Court / WOOLTILE
ソファーを置かず、床に座わったり、寝転がりたい方。ソファーにも座るが床にも座る方。お子様のお友達が集まる家。そんな方やご家庭におすすめなのが、底付き感のない、クッション性の良いラグです。大きめなサイズで敷いておけば、なにかと便利です。
集合住宅で階下への音が気になる方
Local Woolen Court / Colored Court / WOOLTILE
フローリングの防音性能が高くなっているものの、やはり階下への音が気になる。そんな方にはクッション性の良いラグがおすすめです。遮音等級データはありませんが、フローリングの上に敷くことで効果が高まることは間違いありません。
ダイニングテーブルの下にラグを敷きたい方
College Court / WOOLTILE
リビングとダイニングが一体になったスペース、LDKが間取りの主流になる中、リビングスペース、ダイニングスペースをバランス良く見せるために、ラグには優れたゾーニング効果があります。また、実用面では椅子を引く音や、カトラリーの落下音を吸収する効果があり、ダイニングテーブルの下にラグを敷く方も多いと思います。
ダイニング用のラグとしては、薄手で段差になりにくく、食べこぼしなどが入り込みにくい目詰まりの良い商品で、汚れにくく、汚れが落としやすいものがおすすめになります。
WOOLTILEは少し厚手ですが、汚れた部分を交換できるメリットがあります。
その他では、「結露しやすい部屋」「音が反響しやすい部屋」ではどのウールラグを選んでも効果を発揮してくれますし、広い面積で敷いていただくと、より効果的です。
ライフスタイルが多様化する中、多くのライフスタイルや生活シーンが存在するため、上記はほんの一例になりますが、皆さまのラグ選びの一助になれば幸いです。
・COURTのラインナップ・詳細はこちら
https://shop.hdc.co.jp/pages/court/
・WOOLTILEのラインナップ・詳細はこちら
https://shop.hdc.co.jp/pages/wooltile/