CARPETROOM PROJECT

DICTIONARY

ウールカーペットやラグの家具跡を元どおりに復元する方法

家具の脚によるウールラグの凹み

ご家庭でラグやカーペットを敷く場合、テーブルやソファーなどの家具を乗せることが多いのではないでしょうか。
いざ模様替えのときに、家具の脚でくっきりと凹んだ部分が気になりますね。

一般的な繊維の場合はなかなか元に戻りにくいのですが、ウールであれば簡単に復元することができます。
それを実証してみましょう。

事務所の接客スペースです。

ウールラグの上に重たいテーブルと椅子が6脚乗っている

ラグはLOCAL WOOLEN COURTのBROWN色で、しっかりとした重さのあるミーティングテーブルが乗っています。

テーブルの床に面しているフレーム部分がH型のように見えますが、フレームの裏側に小さい突起があり、フレームの面ではなく点で接しています。
約10ヶ月ほど動かしていません。

テーブルの脚部分

動かしてみると・・・完全に丸く凹んでおりました。

ウールラグにはくっきりとテーブルの重さで凹んだ跡がある

スチームクリーナー(ケルヒャー社:SC-1プレミアム)を使って復元するか実験してみます。
作業内容としては非常に簡単で、凹んだ部分にスチームを当てるだけです。

凹んだ箇所にスチームを当てる

すると・・・あっという間に凹みがなくなりました。

凹みがなくなったウールラグ

離れて見ても、どこに凹みがあったのかほとんどわかりません。

少し離れて見ても凹んだ場所がわからないほどに復元されたウールラグ

スチームの湿気は乾いた布などでしっかり吸い出してください。

ドライヤーで乾かしていただくとふんわり仕上がり、より効果的です。

 

今回の実験ではスチームクリーナーを使用しましたが、家庭用アイロンのスチームショットなどでも十分に効果を発揮します。その場合、ラグから離してスチームショットを当ててください。

ウール以外の繊維ではここまでの効果は出ませんが、繊維によっては多少効果があるようです。

模様替えや家具の買い替えなどで、凹みが出てきたときはぜひ試してみてください。