1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

お手入れ

ウールカーペットやラグの家具跡を元どおりに復元する方法

    ご家庭でラグやカーペットを敷く場合、テーブルやソファーなどの家具を乗せることが多いのではないでしょうか。
    いざ模様替えのときに、家具の脚でくっきりと凹んだ部分が気になりますね。

    一般的な繊維の場合はなかなか元に戻りにくいのですが、ウールであれば簡単に復元することができます。
    それを実証してみましょう。

    事務所の接客スペースです。

    ウールラグの上に重たいテーブルと椅子が6脚乗っている

    ラグはLOCAL WOOLEN COURTのBROWN色で、しっかりとした重さのあるミーティングテーブルが乗っています。

    テーブルの床に面しているフレーム部分がH型のように見えますが、フレームの裏側に小さい突起があり、フレームの面ではなく点で接しています。
    約10ヶ月ほど動かしていません。

    テーブルの脚部分

    動かしてみると・・・完全に丸く凹んでおりました。

    ウールラグにはくっきりとテーブルの重さで凹んだ跡がある

    スチームクリーナー(ケルヒャー社:SC-1プレミアム)を使って復元するか実験してみます。
    作業内容としては非常に簡単で、凹んだ部分にスチームを当てるだけです。

    凹んだ箇所にスチームを当てる

    すると・・・あっという間に凹みがなくなりました。

    凹みがなくなったウールラグ

    離れて見ても、どこに凹みがあったのかほとんどわかりません。

    少し離れて見ても凹んだ場所がわからないほどに復元されたウールラグ

    スチームの湿気は乾いた布などでしっかり吸い出してください。

    ドライヤーで乾かしていただくとふんわり仕上がり、より効果的です。

    今回の実験ではスチームクリーナーを使用しましたが、家庭用アイロンのスチームショットなどでも十分に効果を発揮します。その場合、ラグから離してスチームショットを当ててください。

    ウール以外の繊維ではここまでの効果は出ませんが、繊維によっては多少効果があるようです。

    模様替えや家具の買い替えなどで、凹みが出てきたときはぜひ試してみてください。