1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

お手入れ

アイリス・リンサークリーナーの実力をウールカーペットの汚れで検証

    2019年に発売され、アイリスオーヤマさんの掃除家電でもっとも売れたといわれる「カーペットを水洗いできるクリーナー『リンサークリーナー RNS-300』」をウールカーペットで試してみました。
    リンサー洗浄機とは、水と空気の力で汚れを吸い取る布専用の掃除機で、業務用に使われるものを家庭で使えるコンパクトサイズにしたものだそうです。

    実験1

    まずは下準備としてウールラグのサンプル(Knitting IVORY)にウールの天敵でありシミになりやすいホットコーヒーとワインをこぼします。

    ワインは常温なので、あまり染み込まずほとんど弾いていますが、ホットコーヒーはしっかり染み込んでいます。
    検証のためワインは指で汚れをすり込みます。その後、乾いたタオルでどちらも水分を吸い出します。

    リンサークリーナー検証開始

    準備が整ったところで、リンサークリーナーを使ってみます。
    ヘッドのタンクにぬるま湯を入れ、作動させます。

    まずはコーヒーから。
    ヘッドについているノズルから水分を噴射し、水分と汚れを一緒に吸い取る仕組みです。

    裏からもしっかり吸い出しました。

    少しシミになってしまいました。

    次にワインのシミも同様の手順で作業しました。

    リンサークリーナー結果

    左がワイン、右がコーヒーです。リンサークリーナーだけでシミを除去した結果は、どちらも少しシミが残ってしまいました。

    実験2:リンサークリーナーと洗剤を併用する

    リンサークリーナーだけではシミが落ちきれなかったので、さらに洗剤を使用してみます。

    ステインリムーバーを併用する

    現在弊社で開発中のステインリムーバーを汚れた部分に噴霧し、5分ほど放置します。

    リンサークリーナーでさきほどと同じように作業してみます。リムーバーの洗剤成分ごときれいに吸い込まれていくのがわかります。

    何度か繰り返し作業すると汚水タンクがかなり泡立っています。リムーバーの洗剤成分を、クリーナーがうまく吸い込んでいることがわかります。

    汚水自体もコーヒーやワインの色素で赤茶色になっています。

    リンサークリーナーとステインリムーバー併用結果

    コーヒーのシミがかなりきれいにとれました。

    ワインのシミもかなりきれいにとれました。

    まとめ

    今回の実験でリンサークリーナーはなかなかの実力があることがわかりました。

    これまで手作業でやっていた汚れ落としの、「お湯を少量垂らして、タオルで吸い出す」という手間な作業を、機械が代わりにしてくれます。また、もっとも良いと感じたのは、ステインリムーバーを使用するとどうしても洗剤の成分がカーペットに残ってしまい、除去しきれなかったり、除去作業が手間だったりしたのですが、リンサークリーナーを使うとリムーバーの余分な洗浄成分もしっかり取れていると感じました。汚れを落とすクリーナーというよりも、洗えないものをすすぐことができるという利便性に価値を感じました。

    ただ吸引音が一昔前の掃除機くらい大きいことと、吸引口下にしっかりとしたブラシがついており、ブラシが強すぎてカーペットの毛が荒れてしまうことが気になりました。

    特にループパイルの商品だと毛羽立ちが目立ってしまうので、使用後は毛玉取り機などで整える必要があると思います。

    気になる点もありますが、非常にリーズナブルな価格でとても高性能だと思いました。特にステインリムーバーを併用いただくとより効果を発揮すると思います。

    手作業で部分汚れのメンテナンスを行うときはこちら
    部分汚れのメンテナンス

    アイリスオーヤマ リンサークリーナーRNS-300

    ●堀田カーペットx木村石鹸共同開発「カーペットクリーナー」発売開始
    https://shop.hdc.co.jp/products/carpet-cleaner