WOOLFLOORINGは、ウィルトン織機によって生み出される繊細な織物カーペットです。織物は、本来、整然と並ぶ経糸（たていと）と緯糸（よこいと）が緻密に交差することで成り立っています。この規則正しく均一な構造が、カーペットとしての堅牢性と、普遍的な美しさを創り出しています。 WOOLFLOORINGは、織の組織、糸使いによって、意図的に「不均一」な要素をデザインに組み込んでいます。深みのある陰影や、触れた時に感じる繊細なテクスチャの変化。堅牢性をキープしつつ表現されるこの均一さと不均一さの絶妙なバランスが、WOOLFLOORINGのカーペットに奥行きと個性をもたらし、空間に豊かな表情をもたらします。

WOOLFLOORINGで使われる素材は世界中から厳選しています。一般的にカーペットで使われるウールはニュージーランド産が中心ですが、私たちは英国羊毛を中心に使用しています。英国羊毛は、その豊かな膨らみにより、密度の高いカーペットとなり、反発力のある踏み心地と高い耐久性を実現します。 そのほかにもスペイン羊毛やブルガリア羊毛など、それぞれの個性に合わせたウールを使い、糸づくりを実施。糸の太さ、撚りの本数、方向、回数などをデザインし、それぞれのカーペットが持つべき風合いや機能性を引き出しています。このような素材へのこだわりと糸のデザインが、WOOLFLOORINGの個性と機能性の基盤をつくりあげるのです。

WOOLFLOORINGは、床全体に敷き詰めるロールカーペットです。空間を柔らかく覆い、日本人が育んできた「靴を脱ぐ」文化に寄り添った暮らし方を提案します。部分敷きのラグとは異なり、部屋全体をカーペットで敷き詰めることで、足元から快適さと安心感を感じる生活が実現。日々の生活に変化をもたらします。 また、カーペットに覆われた空間は、自然と目線が下がり、床に近づく生活が生まれます。ソファを背もたれにしたり、畳のように床座で食事をしたり、赤ちゃんを安心して寝かせたり。柔らかく体を預けられるカーペットは、転倒時の衝撃を和らげ、誰もが安全に、自由に過ごせる空間になります。