DICTIONARY
WOOLTILEを敷き込むDIY実践編case.02です。case.01よりもシンプルな部屋の形をしているので、より基本的な内容になっています。
対象物件は京都にある築50年の団地の賃貸部屋。フローリングの寝室に敷き込みました。
和室から洋室にリフォームされているのですが、床板のすぐ下がコンクリートなのか冬は床がとても冷たいそうです。
40-50年前に建てられた鉄筋コンクリートの団地は、断熱効果が弱く、冬は暖まりにくく、夏は冷えにくいという特徴があります。
冷え性のNさんは以前から堀田カーペットのウールラグ(COURT)を使用しており、夏でもサラサラ、冬にはあたたかなウールカーペットの踏み心地が気に入り、部屋一面にカーペットを敷きこむことに憧れていたそうです。
ただ賃貸住宅のため、床にのり付けをするカーペットの敷き込みはできませんでした。
そこで、原状回復が簡単なWOOLTILEを寝室の床材に選んでいただきました。
大まかな作業の工程は以下です。
- 1枚目を置く位置を決める
- 1枚目を起点に順に敷き詰める
- サイズを測ってカットする
それでは順番にご紹介します。
1枚目を置く位置を決める
1枚目は部屋の角に置くのがおすすめです。
角から配置することでWOOLTILEがズレにくくなり、カットする量を減らせます。
一方で、部屋の中央から敷き込んだ方が、特に柄がある場合は、全体のバランスがよくなることもあります。
WOOLTILEの裏側には滑り止め加工をしていますが、それでも中央から敷き込むとズレやすくなり、部屋の4辺すべてでWOOLTILEをカットする必要がでてくるので上級者向きです。
また、最後に敷く列はウールタイル同士の継ぎ目が端に寄るので、目に入りやすい位置から1枚目を敷いていくことをおすすめします。こちらの部屋の場合は、窓側を頭方向にして寝るため、奥に目がいく場合が多いという理由で、写真の通り奥側から敷き込みをすることにしたそうです。
1枚目を起点に順に敷き詰める
WOOLTILEの裏側には矢印が描かれているので、矢印の方向を揃えて置くようにしましょう。
WOOLTILEの製造時に生まれる毛並みを揃えることができます。
柄の組み合わせ方によっては必ずしも矢印の方向を揃える必要はありません。
矢印の向きを間違えないよう注意し、1枚目を起点に端から順に敷き込みます。
壁側に力を入れながら置いて、タイル同士の隙間ができないようにしましょう。
部屋全体に敷き込めたらいよいよカット作業です。
サイズを測ってカットする
カットするときに必要な道具はこちらです。
- カッター
- 油性ボールペン
- 定規(50cm以上が好ましい)
まずはサイズを測ります。このとき定規で測ってもよいですし、以下の画像のようにWOOLTILEに直接印をつけてしまえば作業工程を減らすことができます。
このときも矢印の向きに気をつけましょう。
両端にボールペンで目印をつけて・・・
両端を結びます。
カットするときは、カッティングマットがなければ直接WOOLTILEの上に載せても大丈夫です。WOOLTILEはパイル状になっているのでカッターの刃が少し当たっても問題ありません。
カットするときは一度で切断しようとせず、最初は切れ込みを入れる感覚で、何度か刃を入れて切れ込みを深くしていきます。
カットした断面が斜めにならないよう、カッターを垂直に入れましょう。
柱など凹凸がある部分はその形でサイズを測ります。
クローゼットがある部屋の場合は、床から扉までの高さの確認をお願いします。
WOOLTILEの高さが13mmなので、その高さがないとクローゼットの扉と擦れてしまったり、開きにくくなってしまいます。
N邸寝室こちらがbefore↓
こちらがafter↓
寝室らしい落ち着いた雰囲気の空間になりました。
今回のお部屋は壁や柱の凹凸が少なく、ほとんど直線だったのでカット作業は単純でしたが、カットする枚数が多かったので時間が少しかかってしまいました。
WOOLTILEは、上はウールで下はクッション材になっているので、冬の寒さを緩和することができます。また、ウールは通気性がよいので夏でも快適に過ごしていただけます。
今回使用したWOOLTILE
色:ダークブラウン
柄:プレーン
所要時間:約2時間30分
WOOLTILE 商品ページ
https://shop.hdc.co.jp/pages/wooltile/
DIYカーペットのWOOLTILE実践編case.01(S邸の場合)
https://hdc.co.jp/wtdiy_case01/