1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

施工方法

敷き込みカーペットのフェルトグリッパー工法(ジョイント編)

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    目次

      フェルトグリッパー工法についてはこちらをご覧ください。
      https://hdc.co.jp/feltgripper-joint/

      カーペットは3.64m幅でつくられています。
      3.64m幅以上のお部屋の場合は、カーペットをつなぎ合わせる「ジョイント」が必要になります。

      図面や現場の寸法から、カーペットを広げたあとジョイントの位置を決定します。

      1.丁寧に切る

      位置が決まると、「シメ糸」という白い糸が残るようにカーペットを丁寧に切ります。シメ糸が残ることで、ほつれにくくなります。

      シメ糸という白い糸が残るようにカーペットを切断する

      2.切った場所にノリをつける

      丁寧に切っても、そのままではほつれてくる可能性がありますので、切った部分に丁寧にノリをつけていきます。

      カーペットの切断面にノリをつける

      3.アイロンでシーミングを溶かしながら丁寧につなぐ

      つなぎ合わせるカーペットの下に、黄色く見えているのが、シーミングテープというカーペットをつなぎ合わせるための接着剤になります。熱で溶けるようになっており、シーミングアイロンで黄色いノリを溶かしながら接着します。

      つなぎ合わせるカーペットの下にシーミングテープを敷く

      シーミングアイロンで黄色いノリを溶かしながら接着

      キッカーや手で、柄をあわせながら丁寧につないでいきます。

      キッカーや手で、柄をあわせながら丁寧につなぐ

      このようにつなぎ合わせたあと、前回ご紹介したように、カーペットの端をおさめてカーペットの施工は完了します。

      カーペットのジョイントは、基本的に横方向にだけつないでいくことが基本になります。
      織物の特徴として、縦方向につなぐことは、ほつれの原因にもなりますので、予めジョイントする場所や方法について、丁寧に打ち合わせをする必要があります。

      カーペットの施工は専門職による施工が必要な理由は、このように様々な特殊な道具、技術を必要とする施工であるためです。施工職人も減少していますが、カーペットの暮らしを増やしていくことで、少しでも職人になりたい方が増えることを願っています。

      ●フェルトグリッパー工法(床レベルの考え方)
      https://hdc.co.jp/feltgripper-floorlevel/