1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

お手入れ

カーペットメンテナンス〜こぼしたケチャップの対処編〜

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    目次

      ご家庭内での代表的な汚れ「ケチャップ」をこぼしてみました。

      そもそもケチャップは液体でしょうか? 固体でしょうか?

      調べてみたところ、トマトケチャップは液体固体で区別はできない「シキソトロピー状態」なんだそうです。耳慣れない言葉ですが、「固体の一部が液体に溶けた、一部は液体の中を漂っている状態」を指すとのことでした。トマトケチャップ以外ではマヨネーズも「シキソトロピー状態」だそうです。

      さて、実際にこぼしてみました。

      ケチャップをウールカーペットに垂らす

      少し罪悪感がありますね。

      ウールカーペットにのっているトマトケチャップ

      粘度が高いため、しばらく放置してもカーペットの上に載っかっている状態です。

      マヨネーズやケチャップのように粘度の高いものは、まずスプーンなどで汚れをすくい取ります。

      ウールタイルにのったトマトケチャップをスポーンですくいとる

      きれいにすくい取れましたが、染み込んでいます。

      ケチャップの丸いあとが残るウールカーペット

      トマトケチャップが染み込んでいるウールカーペットのアップ写真

      他の汚れ同様、まずはお湯で試してみます。

      ケチャップのシミ部分にお湯を垂らす

      お湯を汚れた部分に垂らし、乾いた布で吸い出す。

      濡らした部分に乾いたタオルを当てて水気を吸い取る

      これを何度か繰り返しますと・・・。

      拭き取ったあとには少しだけトマトケチャップのあとが残る

      結構きれいになりましたが、薄っすら赤く残ってしまいました。

      ウールカーペットは酸性に染まりやすく、トマトは酸性なので、短い時間でも軽く染まってしまったようです。

      同じ状態からスチームクリーナーを使ってみました。

      トマトケチャップのシミにスチームアイロンを当てる

      乾いたタオルで水気を吸い取ります。

      スチームアイロンをあててタオルで水気を吸い取るとケチャップはほとんど目立たなくなる

      スチームクリーナーの方がお湯よりも少しきれいに汚れが落ちたように見えます。しかし、写真ではわかりにくいですが、薄っすら残ってしまいました。

      今回の実験から早めに対処すれば、トマトケチャップのような色素の濃い酸性の汚れであっても、気にならないレベルまで落ちることがわかりました。

      このあと、しっかり乾かしたところ、薄っすら残っているようにみえた汚れもほぼわからない状態になりました。

      次回は2週間放置しても汚れが除去できるか、試して見たいと思います。

      ●カーペットメンテナンス〜こぼした醤油の対処編〜
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      ●カーペットメンテナンス〜3日放置したコーヒー編〜
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