CARPETROOM PROJECT

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フェルトグリッパー工法で階段にカーペットを敷き込む方法

今回は側桁(がわげた)と蹴込板(けこみいた)がある階段(一般的な階段)のカーペットの施工、フェルトグリッパー工法についてご紹介します。

フェルトグリッパー工法の基本については以下の記事をご覧ください。
https://hdc.co.jp/feltgripper/

吊り階段やオープン踏板(ふみいた)の階段についても、施工ができないわけではありませんが、「アタリ」のつくりこみが必要になったりするため、今回ご紹介する方法では施工できません。

施工前の階段。階段には、段鼻(だんばな)、側桁(がわげた)、踏板(ふみいた)、蹴込板(けこみいた)から構成される。

フェルトグリッパー工法で施工する場合、写真のように側桁と蹴込板の手前にグリッパーを打ち、段鼻(だんばな)部分にはグリッパーは打ちません。

グリッパーに合わせてフェルトを敷き込む階段のサンプル写真

フェルトは上の写真のように通常のフェルトグリッパー工法と同様にグリッパー内に敷き詰め、段鼻部分は先端部分で裁断します。

階段の施工は材料ロスを多く発生させてしまう可能性があります。カーペット1本から施工するのではなく、適度につなぐことによって、材料ロスが減らせるように工夫します。

断面図で見る、階段へのカーペットの敷き込み方

カーペットは基本的に踏板と蹴込板を1枚として切り出し、上図のように蹴込部は速乾ボンドで直張りして仕上げます。

階段最上段の蹴込部分の 仕上がりが上のフロアの材料に依存する図

その為、フロアと階段が違うカーペット、 もしくは階段のみがカーペットという場合、上図のように階段最上段の蹴込部分の 仕上がりが上のフロアの材料に依存します。

階段に施工するカーペットがボーダー柄の場合、上図のように段鼻のラインを柄基準にとると、下の写真のように蹴込板部分の柄向きが揃います。

階段にカーペットをフェルトグリッパー工法で敷き込む様子

それ以外に基準を設けてしまうと蹴込板部分のラインが歪む為、基本的に納まりません。 無地の場合でも、織り目を段鼻のラインに合わせると施工がしやすいです。

蹴込板部分と段鼻部分のカーペットの見せ方を考えて設計された階段の例①

また、段鼻が出ている階段の場合、蹴込板に仕上げ材を使い、段鼻の下でカーペットを止めることで、違った印象をもたせることも可能です。 上下の写真は、蹴込板部分と段鼻部分のカーペットの見せ方を考えて設計された階段です。

蹴込板部分と段鼻部分のカーペットの見せ方を考えて設計された階段の例②

ループパイルの階段

なお、カーペットにはカットパイルと、ループパイルがあります。カットパイルはクッション性が高くとても気持ち良く、問題なく階段への敷き込みもできますが、遊び毛がでやすいため、メンテナンスは少ししづらくなります。それぞれの特性を理解した上でご検討ください。
(参考)カットorループ?毛足(パイル)の形状による遊び毛量の違いを検証

カットパイルの階段はクッション性が良い

カーペットの階段は、滑りにくく柔らかい床です。仮にお子様が落ちてしまっても、大きな怪我をすることもありません。ぜひ階段にカーペットをご検討してみてください。

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