CARPETROOM PROJECT

DICTIONARY

ロボット掃除機でウールカーペットを掃除してみました

弊社では、ルンバなどのロボット掃除機をウールカーペットで使用することは、基本的におすすめしていません

その理由は、吸引力が足りないからと、ウールカーペットからは「遊び毛」という毛が出てくるので、あっという間にタンクがパンパンになってしまうからです。(遊び毛について
ウール特有の遊び毛は、日々の掃除で少しずつ汚れとともに取れていくため、基本的にはブラシのついた掃除機でメンテナンスすることをおすすめしています。以前、DICTIONARYの記事でも、基本的には掃除機をおすすめする、という旨はお伝えしました。

しかしそうはいっても、昨今はロボット掃除機を利用される方がとても増えています。ロボット掃除機は、食洗機、全自動洗濯乾燥機とならんで、令和の三種の神器とも言われているようです。(諸説あるようですが)

実際にロボット掃除機を、ウールカーペットで使うとどうなるの?というところを検証すべく、今回は一面ウールカーペットの部屋でルンバを使った様子をご紹介したいと思います。

使用環境

実験する場所は、お手洗い以外の床に全てカーペットを敷き込んだ私の家です。リビングに使用している製品は毛足がループになっているため、比較的遊び毛は出にくい商品です。また敷き込んでから5年が経過しているので、ある程度遊び毛もおさまってきています。
LDK+パントリー+洗面スペースの約25畳程度のスペースで、家族5人(大人2人、子供3人)での暮らしです。
写真のドアの奥が洗面、パントリースペースになっています。

カーペットが敷き込まれたリビング

使用しているのはHDC918-03の別注色

使用方法

夜寝る前に、お掃除ロボット・ルンバを作動させて就寝します。

結果

朝起きて、ゴミの様子を見てみると、このような状態でした。

ルンバのゴミタンクにゴミがたまった様子

やはりタンクの中はゴミでいっぱいで、なんとか対象の範囲は掃除できているようです。

取り出したゴミの様子

実際に、カーペットの様子を確認すると、ある程度ゴミは取れているように感じます。特にソファーの下や、洗面所の下など、通常なかなか掃除できないところでは、お掃除ロボットが有効だと実感しました。
ただ、使用環境でもご説明したように、ある程度遊び毛の発生がおさまってきており、ループ商品でそもそも遊び毛が多くない商品ですので、使用できたのだと思います。

ソファ下の隙間

棚の下の隙間

お掃除ロボットはダイソンなどの掃除機に比べ、吸引力は劣る印象ではあります。ただ、掃除機を自分でかけるよりも同じところを往復することもあり、今回の印象だとしっかりとゴミは吸引できていた印象です。しかしウールカーペットを敷き込んで間もない空間であった場合、遊び毛が多いため、あっという間にタンクがいっぱいになって、十分に掃除ができないことも予想されます。

ウールカーペットメーカーの公式な見解としては、おすすめのメンテナンスはブラシの回転する掃除機がもっとも有効といわざるを得ません。

しかし、今回の実験のように、一概にロボット掃除機が使えないというわけではありません。ウールのカーペットでお掃除ロボットを使われる際は、様子を見ながら進めてみてください。お部屋の広さや、商品、使用期間、使用条件によっても遊び毛の量は変わってきます。使ってみて問題なさそうでしたら、毎日のお掃除はロボットにおまかせし、週に1回はしっかりと掃除機をかける、という併用方法でも良いと思います。

私の家では、引き続きお掃除ロボットのルンバと、通常の掃除機を併用して使ってみようと思います。
また、別のカーペットを敷いている部屋でも、今後実験してみたいと思います。

※ロボット掃除機を使うと、商品によってタイヤの後が残る場合もありますので、ご注意ください。
※メンテンスの頻度や方法は、使い方や暮らし方、商品やメーカーによっても異なります。ご注意ください。

(参考)
Dysonの掃除機をおすすめする理由
ルンバとカーペット

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